2012年度 ベスト&トホホ映画

「映画秘宝」3月号は、「2012年度 ベスト&トホホ10」
毎年恒例のこの企画。
読者も含めて、色んな人の「好き!嫌い!俺にも言わせろ!」が誌面からあふれ出しており、まるでお祭り騒ぎ。
1年に1度のこの祭、やはり最高に楽しい!
しかし1位が「ザ・レイド」とは、昨年1位の「ピラニア」に続き何とも秘宝さんらしい。

ちなみに私が去年鑑賞したのは、新旧、DVDによる鑑賞含めて49本。
少ない。
しかも、「桐島、部活やめるってよ」「アベンジャーズ」「この空の花 長岡花火物語」「サニー 永遠の仲間たち」「悪の教典」などなど…秘宝読者、タマフルリスナーにとって「必須課題」をことごとく見逃すという大罪を犯しており、恥ずかしいかぎり。

しかし、見逃したのには事情もあり。
私は20年ぐらいずっと、東京で一人暮らしをしていたのですが、家庭の事情で昨年6月に実家の広島に転居。
桐島、広島やってないってよ!…だったのです。

地方は東京に比べて、とにかく上映本数が少ない。
特に、マニアックな映画はかなり厳しい。
「桐島」も、今月ようやく短期間だけ上映されるもよう。
ウワサによると、「鉄男」を観に行ったら、高嶺の花子ちゃんだと思っていた橋本愛も観に来ていた…というシーンがあるそうではないか。
「鉄男に橋本愛」はすべての男の夢。
劇中の橋本愛ちゃんみたいな「マニアック美少女」との出会いを求めて…じゃなかった、「昨年の映画界を支配した」と言われる、この作品の凄さがどれほどのものか確かめるため、映画館に行くべし!出会うべし!

ちなみに、私が観た範囲でのベスト10は以下のようになりました。

1位 「アウトレイジ ビヨンド」

理屈抜きで、体がこの映画を欲しがってるぞ、バカヤロウ!
早くDVDが欲しいぞ、コノヤロウ!

2位 「KOTOKO」

私は塚本晋也監督の大ファン。
そして、Coccoさんの大ファンでもあります。
そんな私にとって、「このお2人が組んで映画を作る!」というのは、夢のようなプロジェクトでした。
ちなみに映画館に行った時、右ななめ前に座っていた女性が、「塚本監督演じる田中がボコボコにされるシーン」で出て行った。
左ななめ前に座っていた女性は、上映後、目を真っ赤にして泣いていた。

3位 「エヴァンゲリヲン 新劇場版:Q」

白紙の状態で観たかったので、一切の情報をシャットアウトしたまま劇場に足を運んだ。
それは正解だった。
昨今、これほど驚いた続編はない。驚愕の展開。
今から観る人も、できれば事前情報を入れずに観てほしい。
せっかく驚けるのに、もったいないですよ。
鑑賞後、ネットでいくつか感想を見て、評判が悪くビックリ。
「秘宝」のワースト3位にもなっており、さらにビックリのセカンドインパクト。
面白かったけどなあ…
前回が大熱血な展開だったので、「庵野さん、満たされて、丸くなってたらどうしよう…」と鑑賞前は心配に。
しかし、アホの杞憂でした。
「やっぱり庵野さん。さすが庵野さん」だと思った。

4位 「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」

逃亡シーンの段取りっぽさ、もたつき感、「極悪鳥」のステレオタイプな悪役像は少し気になりました。
しかし、この作品の熱気の前には、そんなことは些細なことYO!
終盤のフェスの長回しは圧巻。
いったいどうやって撮ったのか?入江監督、凄すぎです!
ちなみに上映館の前では、マイティさんやスタッフの方たちが自らチラシを配っており、お祭り騒ぎ状態。
スクリーンの外も非常に熱気のある、良い雰囲気でした。

5位 「哀しき獣」

鑑賞後、落ち込んだ。
なぜならストーリーがよく理解できなかったから。
自分の頭の悪さにションボリ。
でも、牛骨を振り回すミョン社長の大暴力に大満足! ニッコリ!

6位 「先生を流産させる会」

平日の深夜にもかかわらず、劇場は満員。
女の子たちが歩いていくオープニングからアガッた。
クライマックスのアクションも巧み。
そして、主演の小林香織ちゃんの顔のインパクトが凄かった。
あの子が「普段は可愛い、普通の女の子」であることを、パンフレットの中で監督さんが誠実にフォロー。
なんかホッとしました。

7位 「プロメテウス」

わかるのは「人類の起源」っていうか「アレの起源」だったのか…
脚本が雑でビックリ。
特に船長の特攻、唐突すぎ。
焼け死んだと思ったあの人は、なぜ再び元気いっぱい大暴れしたのか?
ヨボヨボのおじいちゃんが不確かな情報だけを頼りに、宇宙旅行しちゃ駄目。
とにかく突っ込みどころは満載。
でも、例の手術のシーンや、怪物たちの表現が気持ち悪くて良かった。

8位 「トリハダ 劇場版」

怖さはテレビ版のほうが上かもしれない。
「新耳袋」と同じで、短いほうが破壊力があるのかも。
でも、相変わらず嫌な感じで良かった。
特に、バスの中で女の子の携帯メールを覗いてしまって…の話。
「笑う女は恐ろしい」とあらためて思った。
ちなみに、このシリーズ、いつも三木康一郎監督が自ら脚本を手がけておられる。
こだわりを感じる。素晴らしい。
ちなみに私はコールセンターでの仕事の経験があり、谷村美月さんのエピソードは、身につまされました…

9位 「ドライブ」

「暴力シーンの見せ方」がわかってる監督。
特にやっぱりエレベーターのとこ。
蹴りによる頭蓋骨粉砕。
直前の、うらやましい…じゃなかった、うつくしいキスシーンが前ふりになっており、凄まじい切れ味。
他の作品も観てみようと思った。
キャリー・マリガンも可愛かった~! うらやましい!

10位 「ゾンビ大陸アフリカン」

いつからか、すっかり主流になった「元気いっぱい走りまくるゾンビ」があまり好きじゃない。
だって、それじゃ人間だもの…
この作品のゾンビは、元祖ノロノロ系。
個人的に非常にシックリ。安心して終末感を楽しめた。
でも、ゾンビの歩み同様、映画もノロノロしてるので、人には全然リコメンドせん!

以上、個人的な「2012年度ベスト10」でした。
ちなみにワーストは…↓

「ヒミズ」

被災してない人間が、被災地にむかって「がんばれ!」なんて言っちゃダメ。
でも、主演2人は凄く良かった。
園監督も常に楽しみな存在。
愛のむきだし」冷たい熱帯魚」最高!

「へルタースケルター」

原作の持つ、深さ、巨大さは、まったく無い。
エロスやサスペンスも無い。
大森南朋のセリフが、かなり恥ずかしかった。
でも、ちゃんと「脱がせて脱いだ」のはエラい。
エラいけど、エロくなかったのは、ちょっと残念。

ワーストに関して。
上記2作品が好きな人はすみません。
自分の好きな映画をけなされると、ムチャクチャ腹が立つもの。
前述しましたが、私は塚本晋也監督の大ファン。
特に、好きな作品は「鉄男Ⅱ」
公開時は、もちろん劇場で鑑賞。
トークショーつきの上映イベントにも足を運び、ビデオやサントラも購入。
塚本監督がプロモーションでテレビに出演されると必ず録画。
病気のように、のめりこんだ。
しかし、この愛する「鉄男Ⅱ」を某大御所ミュージシャンが、雑誌のレビューで酷評。
それを読んだ時の私はもう↓

やつスエ1

…と怒りで腕が銃器に変形しそうになりました。

しかし、人にはそれぞれ「好み」というものがあります。
怒るようなことじゃなかったと反省。
ですので、「ヒミズ」「へルタースケルター」が好きな人も、気にしないで下さい。
あくまで、私の好み。
逆に、今回、私がベストに上げた作品が、人によってはワーストかもしれません。
当然です。
怒るようなことじゃありません。
ん?なになに?
「エヴァQ」つまんなかった?
庵野さん、大人になったと思ったのに、また旧作と同じ鬱展開で、ウンザリした?
普通の「娯楽的なロボットアクション」を期待してたのに、ガッカリした?  ↓

やつスエ2

(おわり)