「Game Musica Jake」のライブレポートじゃけぇ

先日、あるバンドのライブに行ってきた。
そのバンドの名は 「Game Musica Jake
「げーむ・むじか・じゃけぇ」と読む。
2012年に広島で結成された、ゲーム音楽を演奏するジャズバンドだ。

ライブを見させて頂くのは2回目。
今回の会場は「グランクール」というメイドカフェである。

今まで一度もメイドカフェというものに行ったことがない。
なのでドアを開けたとたんに絶対領域をガン見せしたメイドさんたちに「おかえりなさいませ!ご主人さま!」と迎えられ、屋敷と称した雑居ビル丸出しの店内に招き入られ、オムレツにケチャップでハートを描かれ、それがさらにおいしくなる萌え萌えビームを照射され、萌え萌えじゃんけんピョンに挑まされ、そのすべてに高いオプション料金を取られ、乞食になって屋敷を後にする。それがメイドカフェ。そう思っていた。

全然違った。
普通に「いらっしゃいませ」と迎え入れられた店内は、綺麗で落ち着いた雰囲気のカフェバー。
メイドさんたちもロングスカートの、言うなれば森薫先生のエマ系の上品なメイド服。
ビーム照射やじゃんけんピョンの無理強いなどモチロンいっさいなく、謙虚で丁寧で親切な接客。慎み深い、相手に対する配慮の行き届いた本当の一流のメイドさんみたいであった。
そのおかげ様で私のような対人恐怖症のダメ人間もリラックス。大切な商用を終えて屋敷に戻り、ホッと蝶ネクタイを緩めることのできた上流階級の英国紳士の気分に。
しかし出してくださったお通し的なサービスの料理があまりにも豪華でおいしかったため、メイドさんもビックリの勢いでむさぼりまくり、餓死3秒前の乞食みたいになっていた。

そして演奏が始まった。
この日の曲目はこの通り。↓
(当日頂いたプログラムです)

ちなみに私はジャズをまったく知らない。どういう音楽をジャズというのかもわかってない。
しかしこのブログで「ファミぼうず」という80年代レトロゲームのマンガを描いてるぐらいゲームが好きなせいもあり、ジャズは知らなくても、やはり前回同様とても楽しかった。

ライブはフルートの太田和孝さんの優しい楽しいMCにより進められていく。
私は東京に住んでた頃、知人のプログレバンドのライブをちょいちょい見に行っていたのだが、一度、対バンのヘル何とかいうパンクバンドのボーカルの方が「おまえらさー、行儀良く突っ立ってるけど、ライブハウスってのは好き勝手に暴れる場所なんじゃねえの?もっと前に来て好きに踊れよ!」
と地獄のようなことを言い出し、好きに後ろの壁際にヒッソリ立っていた私を入れてその時の客が全部で3人ぐらい…という地獄メモリーがあり、ちょっとライブ恐怖症なのであった。

しかし太田さんはそんな地獄の鬼のような客イジリをすることはモチロンなく、私のような小心者でも安心してニコニコ楽しめるのだった。
演奏もモチロン楽しいが、太田さんのMCを中心にしたメンバーのみなさん同士の会話のやり取りが、魔法のかけ合いみたいにライブの楽しさを強力に増幅。

今回の曲目で知ってるのは「MOTHER」と「クロノ・トリガー」と「ドラクエ」であった。
どの演奏も素晴らしく楽しかったが、知ってるゲームの曲だとやはり俄然テンションアップ!
特に紅一点、maiさんの「二フラム!」「バシルーラ!」の爆笑呪文MCでメンバーの方がパーティーからはずれて始まった「ドラクエ」のピアノ独奏はしびれた。
「ドラクエⅣ 勇者の故郷」は聞いていると、勇者パートのあの残酷で哀しい始まりを思い出して泣けた。
「ドラクエV 結婚ワルツ」は、結婚イベントで全然悩まずビアンカを選んだことを思い出した。そして
「あの後どうなるんじゃったかのう…?結婚して確か子供が2人ぐらい生まれたような気がするんじゃが…」
と記憶をたどろうとしたが、私をフッた女の人が他の男と結婚して子供が2人ぐらい生まれて、その子たちが大学生になるぐらい昔のことなのでよく思い出せずいろいろ思い出して泣けた。

ちなみにmaiさんはこの日、なぜかハチのコスプレをしておられた。

「なぜハチなのだろう?ハドソンのマークのコスプレであろうか?」と疑問に思いつつもまんまとハートをズッキュン刺されていると、セカンドステージではお店の方と同じメイド服を着て登場。あやうく「メイドカフェで中年男性客キュン死。冥土へ」の見出しで新聞に載るとこであった。


萌え散らかしたオッサンが「しゃ…写真を…グフフ」とカメラを手に気持ち悪くアワアワしていると、こちらを向いて気持ちよくニコッとポーズを決めてくださりサービス満点。


そのメイド姿のまま見事な演奏を披露され、最後のアンコール曲のアドリブパートでは楽器シロウトの私にもハッキリ「凄い」とわかるド迫力の高速で鍵盤を連打!目にも留まらぬ指の動きが高橋名人のスピードになっており「maiさんならラリオスはもちろんゴーデスも殺れる。100万点」と思った。

ところで前回もそうだが、ライブ中、メンバーの方がご自身の楽器の手を止め、他の方の演奏を興味深けに、あるいはニヤニヤ楽しそうに聞き入ったりする…というシーンが何度もあり「あれは何なのかな?」とずっと思っていた。


この日の太田さんのMCでわかった。
ジャズというのは譜面通りの演奏と各メンバーのアドリブパートで進んでいくとのこと。(そう!私はそんなことすら知らなかったのだ)
つまりあれは、アドリブに対する「ほっほ~う!なるほどアナタ今回はそう来ましたか!それでは私はこういくとしますかね!」的な、達人同士のやり取りであったワケだ。
音楽を即興で演奏なんて私には想像もつかない。何てすごい世界、すごい人たちなのだろう!

すべてが楽しかったライブが終わりオイトマしようとすると、太田さんがわざわざ席までアイサツに来てくださり、その上このようなアイテムまで頂いてしまった。↓


ゲームインパクトとは、広島で発足し「レトロゲームを盛り上げる!『昭和』をイベントする!」をコンセプトに、さまざまな活動をなさっているイカすグループである。
これまでも、ファミコン漫画の金字塔、あさいもとゆき先生の「ファミコンロッキー」とのコラボファミカセの製作や、ファミコン川柳、昭和玩具とレトロゲームのフリーマーケット「のみの市」などなど…数々のワクワクするイベントで大きなインパクトを与えてくださった。
そのゲームインパクトさんからのプレゼントとのこと。
中を開けると… ↓


なんと!スエは森田将棋のファミカセとファミコンロッキー&メディアマックスのステッカーをみつけた!
いいのだろうか?もらってしまって。
ファミコンと共に80年代の青春を過ごした私にとってファミカセ、それはダイヤモンド。
いや!あの当時道ばたに「ドラクエⅢのファミカセ」と「ダイヤモンド」がキラリ落ちていたら私は迷わず武闘家のすばやさで「ドラクエⅢ」を拾っただろう。
太田さん、ゲームインパクトさん、ありがとうございました。

ちなみにゲームインパクトさんはCDも何枚かプロデュースしておられる。
最新の作品は「アーケード版 熱血硬派くにおくん」
演奏はGame Musica Jakeだ。


80年代に大ヒットしたゲームで、私は直撃世代なのだが、大変失礼ながら、当時、実はスルーしていた。
自分が通っていた学校が、トイレのドアや便器はすべて破壊され、常に火災報知器のベルと爆竹が鳴り響き、校庭をバイクが走り回り、授業中は廊下でヒャッハー軍団が爆音でラジカセかけてシンナー吸いながら踊り狂っており、もう先生も止めもせず授業も止めない…というケンシロウのいない北斗の拳のような世界で、ジードに殺られる名も無き村人のような弱者だった私はその環境を憎んでおり、いわゆる「ヤンキーもの」作品に、なんとなく抵抗があったのである。

しかし、この日のライブでCDの中から2曲演奏され、それがムチャクチャ良かった。
特に「さぶ」のテーマは、石井さんのドコドコ響くドラムが血がたぎるほどカッコ良く、maiさんの突然立ち上がっての「なめんなよ!」にもビックリ&ドッキリ!超かわいかった。
なのでさっそくCDを購入。(ゲームインパクトさんのホームページから購入可能です
くにおくんシリーズのキャラデザインをなさっていた緒方孝治さんによるポスターと、食べるのがもったいないクッキーつきで超豪華だった。ゲームもやってみようと思った。


購入の際、丁寧かつ親切な超一流のベテラン執事のような受付をしておられた運営スタッフのRuhitoさんのはからいでCDにメンバーのみなさんがサインをしてくださった。
Ruhitoさん、みなさんありがとうございました。


Ruhitoさんは運営スタッフだけでなく、時々ボーカルもなさっている。
前回、行った時は「テイルズ・オブ・ディスティニー」というゲームの「夢であるように」という歌を素晴らしく凛々しくのびやかな美声で披露されていた。「いつかぜひ『この道わが旅』を歌って欲しいな~」と思った。
太田さんが「良かったらRuhitoさんのサインも…」とうながしてくださったのに「アウアウ~」と固まってしまい「ぜひください」と言えなかった。
失礼かつ惜しいことをしてしまった。すみませんでした。とにかく私はとっさのアドリブがきかん。ジャズを学ぶ必要があると思った。

そんなこんなこともあり最終的にとても楽しい夜であった。
Game Musica Jakeさん、ゲームインパクトさんが広島にいてくださって本当に良かった。
ぜひまたライブに行きたい!
ちなみにGame Musica Jakeさんの今後のスケジュールはこのようになっている。↓

Game Musica Jake
 なんて過密ビッシリ。
しかし今日のライブの楽しさを思うと、いろんなイベントから引く手あまたなのも納得。
私は友だちがいないのでドラクエⅠみたいに一人で行くが、みなさんもぜひ、一人でも、あるいはご友人ご家族など仲間を呼んでドラクエⅣやⅤみたいにワイワイ足を運んでみてはいかがだろうか?
ゲーム好き、ジャズ好きな方はもちろん、「なんか楽しそうだな…」と興味をひかれてようすをみている方も、きっとみなさんニコニコ楽しい時間がすごせると思います。
集うべし!導かれし者たちよ!
(おわり)

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