幻のモノ凄いマンガを探し求めて…

先日、歯医者の待合室にて。
ヤクザのやばいブツ持ったまま飛ぼうとして失敗、監禁され変態組長のドリル拷問が始まるのを待つ男の顔でガタガタ震えていた。

「かあちゃん歯医者こわい」は、この世に生を受けたすべての地球人共通の思い。
何ら恥ずべきことではないが、横で6才ぐらいのチビッ子が「きかんしゃトーマス」を読みながら普通に静かに待っており、チビッ子のお父さんぐらいの年齢の私は顔面蒼白ひざカクカクを激しく恥じた。
そこで恐怖心をまぎらわすべく棚に置いてあった「週刊少年ジャンプ」を手に。

ジャンプを読むのはちょっと久しぶり。DIOが承太郎に「ロードローラーだッ!」をぶちかましてビックリしたころ以来だッ!
知ってるマンガは「こち亀」しかありませんでした。

私がジャンプを読み始めたのは確か小学校3年の頃。
父が脱サラして、「しゅうまいグラタン」とかアヴァンギャルドだが全然売れない変なメニューがチョイチョイある小さな食堂を始めた。
そこの雑誌コーナーにジャンプが置いてあり、読み始めたのだ。
その頃のジャンプには「こち亀」はもちろん、「リングにかけろ」「Drスランプ」など数々の名作が絶賛連載中。ワタシャ当然すぐ夢中。

みなさんは子供の頃、どんなジャンプマンガに夢中になった世代なのだろう?
ルフィにあこがれ「大きくなったら海賊王になる!」と元気いっぱい宣言し、パパとママをニッコリ幸せな笑顔にさせた「ワンピース世代」だろうか?
それともその少し前、かめはめ波を本気で出そうとして、可愛い修行にコッソリ没頭した「ドラゴンボール世代」だろうか?
それともそのもっとずっと前、小学校の体育の着替えの時に、ブリーフをお尻の間にグググ~ッと力の限り食い込ませ ↓

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とやっていた私と同じ「コブラ世代」であろうか?

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ところで、そうやって飯島愛さんよりずっと早くTバックをせっせと実践し、最終的に「倉井くんがオケツを見せることについて」というクソみたいな議題で学級委員会で糾弾された前科を持つ私には、昔、ジャンプに連載されていた「あるモノ凄いマンガ」の記憶がある。

今からずっと前…たしか私がジャンプを読み始めて間もないまだ小学生の頃…若い方にもわかりやすく言うと、ファミコンがまだ四角ゴムボタンで連射が難しかった頃だと思う。
そのマンガの主人公は、ガンに犯され余命わずかな天才サーファー。
彼が最後に選んだのは、ある危険な海域でのサーフィン。
その海には普通よりちょっと大きくて、ビグザムぐらいのサイズに発育したサメが量産型ザクぐらいウジャウジャいるのだった。
残された命の炎を燃やし尽くすべく彼は、巨大ザメが波間から次々とコンニチワする悪夢のようなその海に果敢に漕ぎ出して行く…というようなストーリーだったと思う。
そしてその最終回のラストページが、記憶だけを頼りに描かせて頂くと確か…↓

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…という感じの、凄まじい光景でインパクト激烈!(絵がヘタでサメに見えずゴメンナサイ)
連載期間はたしか短かったのだが、少年誌にふさわしい「恐怖に挑む固い決意」というものを存分に見せてくれ、「一生サーフィンはするまいという固い決意」を幼き私に残し主人公と共に去っていったのだった。

しかし私はこの「幼き日の記憶の彼方にあるモノ凄いマンガ」が、何というタイトルなのか?作者は誰だったのか?どうしても思い出せなかったのである。
私は悩んだ。苦しんだ。しかしわからなかった。
「そもそも、この作品は本当に存在したのか?もしかすると私の妄想の産物なのではないか?」とも思った。
しかし私は探した。探し求めた。腐海の脅威に苦しむ人々を清浄の地へ導くという「青き衣の者」を探して旅を続けるユパのように。
人生の途中で出会った人すべてにこの幻の作品の概要を伝え「ご存じか?」と尋ねた。しかし無情にも誰もが首を横にふるのだった。
それでも私は探し続けた。何年…いや何十年もずっと。
尋ねた人の首がついに縦にふられ、その口から「知ッテイマス」という救いの言葉が発せられる瞬間だけを、来る日も来る日もひたすら待ち続け探し続け最終的に「サーフィン サメ ジャンプ」というファミコンのアクションゲームの操作説明のような検索ワードで先ほどネットで2秒で見つかった。

それは「ヤンジャンのタフなアニキ」猿渡哲也先生の初期の作品「海の戦士」というマンガであった。↓(申し訳ありません、以下ネタバレ含みます。ご容赦ください)

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さっそくアマゾンで購入!全2巻!何十年かぶりに読み「確かにあのマンガだ!幻じゃなかった!」と確信!
しかし記憶がゴチャゴチャになってたらしく、問題のサメサーフィンはラストではなく途中のエピソード。ラストは ↓

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…という主人公が夕日に向かって永遠の旅に漕ぎ出して行く、とても美しいシーンでした。(©猿渡哲也 集英社「海の戦士」より抜粋)
しかし途中のサメサーフィンのシーンは ↓

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…という、猿渡先生のハイパー画力が飛沫を上げてほとばしりまくった、私の記憶をはるかに凌駕する凄まじい地獄風景となっており「ネットサーフィンはしても一生サーフィンはするまい」と新たに決意を固めました。
(おわり)

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