80年代のおすすめアニメ映画 その①

私が人知れずチマチマヒッソリとやっている、このブログ。
奇特でイカす訪問してくださった方、ありがとうございます。

 

しかし広大なネットの宇宙に星の数ほど瞬くブログの中から、どうやってここをお知りになったのか?
アクセス解析画面で調べてみたところ、「80年代 OVA」という検索ワードで訪問してくださった方が多いことがわかった。

 

「OVA」とは「オリジナル ビデオ アニメーション」の略。
テレビや劇場用アニメとは違い、ビデオ販売やレンタルを目的として作られたアニメ作品のことである。
80年代になぜか大量に作られたこのOVAの中から、個人的に激オシの作品をいくつか、以前紹介させて頂いた。
「80年代のアニメを見てみたい!でも何を見ればいいかわからない!」という若いアニメファンの方もいるかもしれないと考えたからだ。

 

「80年代 OVA」という検索ワードによるアクセスが多いということは、やはり「80年代のアニメ情報」にどこかでちょっと需要があるということではないだろうか?
そこで今回も!我がドンヨリした青春の80年代おすすめアニメを紹介させて頂きたいと思う。

 

でもテレビシリーズだと長くて見るのがもー大変。
そこで今回は!「劇場用アニメ映画」にしぼっての紹介。少しでもチョイスの参考になれば幸いである。

 

ちなみに、他の主な検索ワードは「オナラ 凶悪」 「おむつ 宇宙」 「チンコ 授業中」など。
なんかもう「困った時のオナラウンコチンコ頼み」という小学生が書いたみたいなブログになりつつあるもよう。
小学生の子供がいても全然おかしくない歳なんだからちょっと気をつけよう。暑いからと言って全裸フリチンでブログを書くのも今日でやめよう。

 

80年代のおすすめアニメ映画

「地球へ…」
1980年 監督:恩地日出男
地球へ…
はるか未来。コンピューターで完全管理された世界。
超能力を持つため、危険分子として迫害を受ける新人類=ミュウ。
ふるさとである地球(テラ)への帰還をめざすミュウと人類の確執を描くSF。

 

2007年に放映されたテレビアニメも「ドキッ!美少年だらけの超能力大会!」で目の保養になりまくりだったが、こちらの映画版も、とにかくキャラクターが美しい。
特に、ソルジャーブルーのカッコよさときたら!ひるがえるマントがたまらん!そして志垣太郎さんの声!り…凛々しすぎる!観てて妊娠するかと思った。
何度一生懸命よく見ても頭の中でうまく立体化できない2次元ならではの髪型もイカす。
ソルジャーブルーソルジャーブルー
矢吹ジョー、超人ロックと並んでフィギア原型師の方を悩ませそう。

 

ソルジャーブルーの意志を継いだジョミーが「地球へ向けて出発する!」と宣言し、ダ・カーポの歌が流れるシーンは何度観てもアガる。透き通る歌声、切なくも雄々しい歌詞が素晴らしい。涙。エンディングと共にアニソン史に永遠に名を残す超名曲。

 

 

「劇場版 うる星やつら  オンリー・ユー」
1983年 監督:押井守
うる星やつら  オンリーユー
「うる星やつらの劇場版なら、やっぱビューティフル・ドリーマーなんじゃないの?」
という向きもあるだろう。
しかし、「ツィゴイネルワイゼン」や「マルホランド・ドライブ」とも並ぶ、あの幻想映画の超傑作は、1億人ぐらいいる日本の全映画ファンのうち3億人ぐらいがもうオススメしてるだろう。
なのであえてここでは!この劇場版第1作を! (ネタバレあり)

 

あたるの結婚を阻止しようとするラムの奮闘を、宇宙、時空を股にかけた壮大なスケールで描いた本作。
ファンにはおなじみのキャラクターたちが大挙登場。それぞれにきちんと見せ場が用意されており、ギャグあり、カッチョイイ戦闘シーンありでサービスたっぷり盛りだくさん。

 

個人的には弁天様の男らしい大活躍と、レイがラムのために黙って出撃するシーンのカッコよさにシビれた(彼はいつもほとんど黙ってるけど)
そして「卒業」オマージュなクライマックスではキッチリ感動して泣けるという、お腹いっぱい満足度の非常に高い仕上がりになっていると思う。

 

ただ1点残念なのは「エル」が救われないこと。
高橋留美子先生なら、何らかの救いを彼女にも、そして大活躍だった女スパイのロゼにも用意してあげたような気がする!

 

 

「機動戦士ガンダム」
「機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士」
「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙」

1980年~1982年 監督:富野喜幸(現・富野由悠季)
機動戦士ガンダムⅠ機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙
ひと昔前、電話の応対のバイトをしていた頃のこと。隣の席のT君がこう聞いてきた。
「倉井さん、ガンダムって何なんですか?面白いんですか?」

 

T君は20代前半。ファーストガンダムの頃には、まだ生まれていない世代。
映画好きだが観るのはメジャーなハリウッド作品多し。アニメ畑には、まったく詳しくないというタイプの子だった。

 

エヴァンゲリオンを観る順番について書かせて頂いた時にも少しだけ触れたが、「ガンダムを初めて!今から観てみよう!」と思った人が、レンタル屋に足を運んだとする。しかしそこには棚の端から端までビッシリと大量のガンダム作品が…
立ちはだかる量産型ガンダムさんたちを前に、どれを相手にすればいいのかわからず、途方に暮れてしまうのではないだろうか?

 

「ガンダムとは、それまで善玉と悪玉の戦いという図式ばかりだったロボットアニメの流れを変えた、歴史的な作品であること」

「今から初めて観るなら、このファーストガンダム劇場版3部作が絶対オススメ…っていうか必須であること」

「私が子供の頃、モビルスーツ博士と呼ばれていたこと」

…などを、メジャーなハリウッド映画ばかり好んで観るミーハーなT君を啓蒙すべく、仕事そっちのけで熱く語った。
「フムフム…」と興味深げに聞いてくれているT君。スッカリ気をよくした私は
「最後の戦いの時にね『めぐりあい』っていう歌が流れるんだよ!
それを聞いただけでね、もうワシらの世代は涙が!ブワーッと!
条件反射みたいに流れるんだよ!
♪イエスマ~イ スイ~ イエ~スマイスイ~テ~ アイワナゲッバ フェ~ユ~ワアァ~♪」
とイイ感じに1曲ぶちかました。

 

気まずそうな顔をして無言で仕事に戻るT君。
その顔は「そんな変な歌じゃ僕は泣きませんよ」と言っていた。
私は自分が「気の弱いヤセたジャイアン」の異名をとる絶望的音痴であることを思い出した。

 

翌日、職場にて。
「昨日はシュレックを1から3まで借りました」とT君。ショボン!
しかしレンタル屋によく置いてある「劇場版ファーストガンダム 特別編」というのは、なぜか音声やBGMを色々ムチャクチャに変更してしまって特別変になっており、オリジナルを知る世代には非常に評判が悪いらしい。

 

なので、今から観る人には劇場公開時オリジナル音声の「機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス DVD」か「劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス」がオススメだろう(高いけど)

 

良かった!音痴で!T君が特別変なガンダム初体験をしなくて!
♪イエスマ~イ スイ~ イエ~スマイスイ~テ~ ♪

※追記:現在は昔の音声のままで収録したものが、ボックスではなく3作それぞれ単独で発売されているようです。良かった!(アマゾンのレビューが「特別編」のと混じっていてわかりにくいですが)

 

 

「伝説巨人イデオン劇場版  接触篇 発動篇」
1982年 総監督:富野喜幸(現・富野由悠季)
伝説巨人イデオン 接触篇 発動篇
富野監督の作品をもう1本(ネタバレあり)
謎の無限力「イデ」をめぐって、2つの種族が果てることのない争いを続ける…と思ったら全員死に果てる話。

 

たぶん観た人みんな言うけど、もーとにかく登場人物たちの死にっぷりが凄い。
主人公が好きになった女の子は爆死して生首になって飛んでいくし、主人公は両腕がもげた上で燃え死ぬし、妊娠中のヒロインは実の姉に顔面蜂の巣にされて死ぬし、チビッ子の首から上が吹っ飛んで無くなるし…
敵味方、女子供関係なく、唐突に容赦なく飲み込まれていく死の渦に、作り手の狂気を感じて戦慄。

 

後半に登場する「ガンド・ロワ」という星を一撃で破壊する力を持つ超兵器。
宇宙空間に浮かぶ巨大毒虫みたいなデザインのこの「ガンドロワ」がコンニチワしてからの、「こりゃ、どう考えてもハッピーエンドにゃならんぞ…」というキナ臭い、イヤ~な感じが最高。
でも、死んで魂になり、フリチンで宇宙を飛んでいくみんな、憎しみやシガラミから解放されてハッピーそうだったから、なんかちょっとホッとしました。

湖川友謙さん風(のつもり)次回予告
80年代のおすすめアニメ映画 その②
暑い!夏が!我が家では電気代節約のため、財布を握る父より「クーラー使用制限法」が発令された。よって、窓を開け、風通しを少しでも良くし、扇風機を最大風力で使用。しかし…ああ!巻き起こ……