ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ(PS3版)の悪いところ

数ヶ月前、プレステ3を買った。
「今ごろ3かよ…」
と思われそうだが私もそう思う。

 

前に書かせて頂いた「50円玉以下貯金」でコツコツ貯めた。
足をケガしたカメさん並みに血のにじむような倹約努力で、這うように目標金額を達成し、やっと買えた。
なので「遅れてるな~w」とプレステ4しながら笑った人、ゲーム機とか最新家電のそばで謎の小っちゃいネジ落ちてるの見つけて、どこのモノなのかわからず、しばらくの間ちょっと不安になれ!と思った。

 

ちなみに一緒に購入したゲームは「ディアブロ3」。

 

ディアブロ3

腹からブチュウッ!とヒルの大群を吹き出したり、内蔵をビロビロ引きずったりしながら襲い来るカッチョイイ敵たちがイカす。
敵ではなく背景的扱いのチョロチョロ動き回ってるちっちゃい虫の上を通ると、特に意味もなく踏みつぶすことができ、その際にプチュウッ!と緑の体液が飛び散るという無駄に懲りすぎ残虐ディテールも好感度大。
画面狭しとウジャウジャ現れる敵の群れを、ウィッチの強力なスキルでバリバリ粉砕!
ザクザクキラキラあふれるアイテム!派手に飛び散る血しぶき!骨!キモ!超キモちいい!
無双シリーズにも匹敵する爽快感だ。

 

無双シリーズはなんか難しそうだからいっぺんもやったことがないが「ディアブロ3」は簡単。敵が強くても大丈夫。
レベルを上げて再アタックすれば、いつかはきっと倒せるという救済措置がある。
スーマリで、無敵スター取った直後に穴に落ちて死ぬアクションゲーム弱者の私でも無事クリアできた。

 

それで「次は、何をしようかな…?」と考えてる時、ちょうど「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」が発売されたので、買ってみた。

 

ドラゴンクエストビルダーズ

 

 

しかし私も酢豚にパイナップルをそっと投入する迷惑な仕事で毎日忙しい。ゲームばっかりしちゃおれん。
そこで高橋名人の教えを守り、1時間だけプレイして、ちょっと感想を書いておくことにする。

 

「ドラゴンクエストビルダーズ」は、「マインクラフト」や「テラリア」などに代表される、いわゆる「サンドボックス系」ミーツ「ドラクエ」みたいなテイストの作品だ。
「マインクラフト」も「テラリア」もいっぺんもやったことないので、いわゆる「サンドボックス系」も当然何のことだがわからないが、「ドラクエビルダーズ」はすごくわかりやすかった。

 

うれし懐かし精霊ルビスによるチュートリアルがとにかく丁寧。
ヨチヨチ歩きの赤ちゃんを見守るお母さんのような優しい導きにしたがっていれば、自然に自由に動き回れるようになる。

 

戦闘はシンプルかつスリリング。
基本的には、相手との間合いを見極めて攻撃するだけ。
武器の切り替えもワンタッチ。ゴチャゴチャとウインドウを開いて、たくさんのアイテムやスキルの中からどれかを選んで…といったわずらわしさもない。今のとこ。

 

もし死んでも拠点に戻される以外のペナルティーは無し。アイテムなども死んだ場所にちゃんとゴロリ。
死んだらすべてを失い、セーブしたとこからやり直しになることで緊張感を作り出す旧態依然のシステムはもう禁止!
みんな忙しい!私もドライカレーにレーズンをそっと投入する迷惑な仕事で忙しい!
せっかく作り出したプレイ時間が無駄になってしまうなんてガマンならん!もう禁止!酢豚にパイナップル、ドライカレーにレーズンも禁止!
でもファミコン版FF3のラストダンジョンは、ありゃキチガイ沙汰で良かったナ!

 

モンスターやフィールドから素材を手に入れ、新しいアイテムのレシピをひらめき、それを使って町をコツコツ造っていく…というのが基本的なゲームの流れ。

 

プレイヤーが何をすべきかわからず途方に暮れぬよう、次の目的が明確に提示される親切仕様だが、ゲームの要であるこの「町造り」においては、非常に自由度が高い。
「どこに何を作ろうかな?」と俺ジナルタウンを考えるのが楽しい。

 

「そういえばドラクエの生みの親である堀井雄二さんは昔、インタビューで『教会や宿屋などは、町の入り口のすぐそばか、まっすぐ歩けば着く位置に配置してあるんですよ。プレイヤーがストレスを感じないように』とおっしゃっていた。
大ヒットゲームを作る人というのは、プレイヤーの心を知りつくした優しい配慮をしているものなんだなあ…と心底感動したものだ。
そうだ。ワシも堀井ズムを見習った町造りをしよう。
とりあえず、散らばっている収納箱や作業台や炉を、プレイしやすいように1つの部屋にまとめてみよう。」
…と考え、写真のような部屋を作ってみた。(スクリーンショット対応ソフトでした)

 

そのアイディアグッド!

するとビックリ!
「そのアイディア、グッド!」的なメッセージが表示され、ボーナスポイントが加算されたのだ!
う…うれしい!ほめられた!
そのプレイヤーの心を知りつくした優しい配慮、グッド!
次は何を作ろう?
そうだ!銅を手に入れたから、銅のつるぎを作ろう。そして手強いモンスターがいる新しい場所に行ってみよう。
町の人も増えるかもしれない。大きめの宿屋を作ってベッドをたくさん置こう。
待てよ…?場所を取りすぎるかもしれない。
そうだ!2階建てというアイディアはどうだろう?
ここに階段を…いや!ツタで登るのもアリかもしれない!…などとやっていたら10時間たっていた。
1時間だけのつもりが!恐るべし!ドラゴンクエストビルダーズ!

 

ではこのゲームの悪いところは何であろうか?
それは……
なんかこう…悪いところは…
……
特に浮かばん!
1時間のつもりが10時間プレイしてしまって血の気が引くことぐらい。

 

あっ!悪い所じゃないけど1つ。
途中にヒゲのオッサンを町に連れてくるイベントがある。
オッサンを見つけだし、二人でモンスターのいる荒野を抜け、山を越え、やっと町についたと思って振り返ったらオッサンいない。
あわてて引き返したら、オッサンは遠くのほうで岩山に引っかかって動けなくなっていた。
「岩に引っかかるて!スクエアだけにキングスナイトか!w」
と全国のみなさんと同じ突っ込みをしました。

 

それと個人的には音楽が良かった。
懐かしいドラクエ1の音楽。
闇に覆われた世界に「竜王のテーマ」が流れる。そこに現れた主人公が大地に旗を突き刺し、光があふれてドラクエマーチ!…というオープニングムービーでもう涙があふれた。
青春ど真ん中にドラクエ1があらわれた世代には、ニヤリ懐かしいエフェクトと音楽が満載。
「荒野を行く」を聞くと、ファミコンの大きなドットで作られたシンプルなゲーム画面の中に、めくるめく悠久のアレフガルドを確かに見ていた、青いあの頃の匂いを思い出す。

(おわり)

橋のたもとにスライムがあらわれた