梅雨が明けたら

楽しい!
原付で走るのが!
買って1年半になるが、まったく飽きない。

 

「原付が気持ちええことぐらい、とうの昔に知っとるわい」とおっしゃるかもしれない。
しかし私のように移動手段といえばもっぱら「徒歩&チャリ」で、ふくらはぎをパンパンにしながら、交通機関を乗り継いで人生を旅してきた者にとって「原付体験」は衝撃だったのだ。

 

ドキドキしながら初めて原付にまたがり、スカッと晴れた青空の下、体に風を感じて走ったあの日。
「世の中にこんなに気持ちええことがあったんか~!」
と、1人エッチに目覚めた中2男子みたいに、完全に一発で快感のとりこになってしまった。
できれば毎日乗りたい。ちょっとだけでも。
マンガ用のインクが無くなり、原付に乗って近所の文具店までちょっとお買い物…のつもりがつい遠回りをして帰ってしまい、マンガの完成も遠回り…になったりするので(してるので)気をつけよう。

 

前にも書かせて頂いたが、私が乗っているのはSUZUKIのGS50という原付である。
原付だけど、一般的なオートバイと同じマニュアル車だ。

 

バイクなどに全然興味の無い方のために書かせて頂くと、マニュアル車というのは、アクセルを回しただけでグングン走ってくれるスクーターとは操作がちょっと違うんである。
スピードに合わせて、左手でクラッチを切り、左足でギアをチェンジ…あ!しまった!エンストしちゃった!…というムズ楽しいクラッチ操作というものが必要なのだ。

 

「何でそんな面倒な車種にしたの?」と思われるかもしれないが、ワケがある。
バイクの免許を取る時に、これでクラッチ操作に慣れておけば、少し楽チンと考えたのだ。
それにコッチのほうが運転が楽しい気がした。実際楽しい。
坂道発進。アクセルをわずかに吹かしてクラッチをジワリ…と繋いだつもりがドーン!とウィリー!
周りのドライバーさんたち「ごらんエキサイトバイクだよ」と指差し大爆笑。
恥ず楽しい。

 

楽しいのだが問題点もある。
このGS50、収納がまったく無いのだ。ちょっとした買い物などの時に不便。
そこで、サイズ的にちょうど良さそうなサイドバッグを購入。しかし、ただ装着しただけでは、バッグとボディーがこすれ合って双方ズタボロになってしまう。
普通は、バッグサポートというパーツをつけてボディーとバッグの間にスキマを作る。しかしGS50用のバッグサポートは無い。どっかに特注で作ってもらうと高い。

 

そこでDIY精神に基づいて試行錯誤。U字ロックや自転車用ドリンクホルダーなど、いくつかの商品を流用&合体させ、写真のような俺ジナルバッグサポートを安く製作してみた。

 

俺ジナルバッグサポート

 

この生まれたてのお助けメカを使ってさっそくバッグを装着。するとなかなかいい感じに能力を発揮。
OREGINAL BAG SUPPORTがバッグとボディの間に想定通りのスキマを発生させ、傷つく心配は解消。強度も「砲丸30個下さい」とか気の狂った買い物しなければとりあえずは大丈夫そう。

 

GS50

 

このGS50を買った時は
「コイツを選んだのは、いつかバイクの中免取る時にクラッチ操作になれておくため!乗るだけ乗って、うまくなったらすぐに乗り換えてやるッ!」
…と、セックスコンプレックスを解消したい一心で、妥協して全然好きじゃないブスな彼女ゲットした最低童貞みたいなことを考えていたが ↓

 

愛しのGS50

 

梅雨が明けたら、またどこか遠くへ連れていっておくれ!
(おわり)