私は、「映画秘宝」を毎月欠かさず購読しています。
マニアックな映画に、愛情たっぷりに誌面を使う、すばらしい雑誌です。
国内の映画雑誌の中では、ぶっちぎりの面白さではないでしょうか?
先月号は、「ソードアクション映画」の特集でした。
「るろうに剣心」の殺陣は確かに凄そうですね。
テレビをボーっと見ている時にCMが流れたのですが、思わずガバッと身を乗り出してしまいました。
「これは、普通とはちょっと違うぞ!」と並々ならぬこだわりを感じましたね。
ちなみに私の「ソードアクション映画ベスト5」は次の通りです。
第5位 男たちの挽歌Ⅱ
正確には「ガンアクション」なのですが、ティ・ロンが日本刀でぶった斬るシーンがあまりにもカッチョいいので。
確か、タランティーノ脚本の「トゥルーロマンス」で、パトリシア・アークエットが、そのシーンを観てたような?
第4位 座頭市(北野武監督)
バイオレンスシーンのカット割りが上手すぎ。
障子越しに斬ったり、灯篭ごとぶった斬ったり、殺しのバリエーションが豊富なのも楽しい。
たけしさんの、殺気に対してマシンのように反応する動きも、シャープでシビれます。
第3位 用心棒
黒澤監督が生前、インタビューで「アクションシーン自体は短く終わらせる。その前のシーンをギュッとつまらせておけば、お客さんはタップリ観た気がする」という趣旨のことを話しておられました。
その言葉通り、「一瞬で極上」のアクションをタップリ堪能できる一本。
第2位 決闘高田の馬場
阪妻の「踊るような殺陣」に、観てるこちらも歓喜で小躍り。
「闘いの場に駆けつける有名なシーン」の疾走感も、もちろん最高。
それと、基本的には暗い話なのに、不思議と明るく、すごく粋です。
マキノ正博監督の気質ではないでしょうか。
第1位 雄呂血(阪東妻三郎 主演)
2位に続いて、この作品も阪妻主演。
ちなみに「おろち」と読みます。
誠実な武士が、見る見る転落。
恋人に裏切られ、世間からも誤解され、追っ手をかけられる。
我慢に我慢を重ねた末の、悲壮感のある大立ち回りが最高。
昔の映画特有の、白塗りベッタリのメイクで斬りまくる阪妻がタマランです!しびれます!
以上、ソードアクション映画マイベスト5でした。
(おわり)