パミコン

パミコン

パソコンにファミコンをつなげた。
私のファミコンは写真の通り、赤白ボディーにゴールドのアクセントがキラリきらめく元祖モデル。任天堂が後に発売したいわゆる「NEWファミコン」ではない。
80年代に青春を過ごした者にとってファミコンと言えばやっぱこっち!「Ⅱコン」にマイクがあるほう!若い方にもわかりやすく説明すると「バンゲリングベイ」でハドソン!ハドソン!できるほう!
やっぱこっちこそが「俺たちのファミコン」なんである。

 

私が持っているのは、この「旧ファミ」に改造を加え、今のテレビにもAVケーブルで簡単接続できるようにしたモノだ。ちょっと前にネット通販で買った。
ゲームを楽しむのはもちろん、今「ファミぼうず」というファミコンのマンガを描いてるので、モデルとしてもどうしても必要だったんである。

ファミぼうず 第1話「スエ ゼビウスを欲しがる」
ファミコン、マイコン、レトロゲーム…80年代サブカルのマンガです。 思い出のカルチャーをオモチャーと言う! 第2話はこちら↓

ホントは「ダメ!改造拳銃と改造ファミコン!」なのかもしれない。
ごめんなさい。ミンナニナイショダヨ。

 

しかしこの「AV仕様の旧ファミ改」イカす。
最初はもちろんテレビにつないで遊んだ。
貧乏なのに私のテレビはなぜか32型。昔ウチにあった古ボロい15型とは違う。
でっかい画面に映し出されるでっかいクッキリドット絵にビックリ!さすがAVケーブル接続!
若い方にもわかりやすく説明すると、ちょうどあの「C1」のファミコン画面と同じクッキリ度なんである。

 

この環境(PARADISE…)で色々な懐かしいゲームを遊んでるうちに、ムラムラとそれらについて書きたくなってきた。

 

何しろファミコンのゲームというのは、総タイトル数1000以上。
名作から迷作まで玉石混交。ヒトコト言わずにおれない作品の宝庫。
コラムを書いた時、一緒に載せるスクリーンショットを、パンチラ職人みたいにバシッと逃さず撮りやすいよう、パソコンにつなぐことにしたのだ。
接続にはこちらを使用した。↓

 

流れを一応簡単に書いておくと…

  1. GV-USB2の付属ソフトをインストール
  2. GV-USB2AV仕様のファミコンにつなぎ、パソコンのUSBポートに差し込む
  3. ファミコンのアダプターをコンセントに差し込む
  4. アマレコTVをインストール
  5. AMVビデオコーデックをインストール(有料と書いてあってビビったが、無料でした)
  6. ちょっとした設定を行う

 

これでパソコンとファミコンの合体完了。「パミコン」の爆誕である。
GV-USB2付属のソフトは、色んな人が言ってる通りゲームをするのにはちょっと厳しい。
操作入力と画面の動きに、昭和の衛生中継みたいなタイムラグがあるのだ。
なので、これまた色んな人が言ってた「アマレコTV」を使用。驚くほど快適。タイムラグまったくなし。

 

何回説明を読んでも「Feedly」の使い方がわからず、皆さまのステキなブログをいったんお気に入りに保存し、一軒一軒、自転車がパンクしたヤクルトおばさんみたいなスピードでノロノロ訪問&更新確認&拍手してまわっているパソコン弱者の私でも、この合体には成功した。

 

なので、みなさまもきっと大丈夫。
私と同じように
「ファミコンをパソコンにつなぎたいっ!べつにテレビでもいいのに、よくわからないけど、どうしてもパソコンにつなぎたいっ!」
というよくわからない人のために、一応、今回、私が参考にしたサイトのリンクを貼らせて頂く。

■アマレコTVの使い方について
http://www18.atwiki.jp/live2ch/pages/229.html

■ファミコンカセットの端子の掃除について
http://www.inside-games.jp/article/2014/12/30/83809.html

 

あの頃とは違う私の前に、あの頃と同じファミコン。
必要最小限のボタンだけをシンプルにしっかりと備えた「Ⅰコン」を握る。
両手にスッポリと収まるそれは、心なしか昔より小さく感じる。
「ゼビウス」をスロットにカコッとセット。電源パチッとゲームスタート。
懐かしいFM音源が、眠っていた思い出たちをピコピコと呼び起こしていく……
そうだ…たしか私は…
ファミコンのおかげで…
好きだった女の子と会話をすることができたのだ…

 

中学の時、クラス行事の打ち合わせか何かで、放課後、班ごとに集まることになった。
たまたま、みんなの中間地点だった私の家がその場に選ばれ、班の連中が5、6人ワラワラとウチに来た。
女子もいるのだ。そしてその中には、可愛いのに態度が控えめな感じで、密かにだいぶ好きだった高須さん(仮名)もいるのだ。
今も中学の時もイケてなかった私は、もちろん一度もマトモに話したことなんてない。その高須さんがウチに来るなんて!
心臓ドキドキである。
ボロいなりに必死で掃除した部屋にみんなを案内。
するとそれまで無言だった高須さんがキョロキョロとあたりを見回し、初めて口を開き、こう言った。↓

クリーム色ぐらいだったと思います
私は「ほうっ!?」と、相づちなのか、疑問なのか、それとも悲鳴なのか、よくわからないキモ間抜けすぎる一言をかろうじて発するのみであった。
これが私が3年間の中学生活の中で、高須さんと交わすことのできた、ただ一度のマトモな会話である。
………………。
みなさんもパミコンのせいで、胸がギュン!とするいらんことを思い出してしまうかもしれない。
購入や接続などは、自己責任でお願いします。
(おわり)